税理士事務所の開業について②

次に理士が独立開業する上でかかる費用はどれくらいかかるのか見ていきましょう

1:税理士登録費用と会費

まず、税理士登録をするためには登録免許60,000円と手数料50,000円が必要になります。さらに税理士会は各地方のブロックとその下に位置する支部などに細分化されており、ブロック及び支部双方へ会費が必要となります。
会費の金額については各税理士会によって異なりますし、支部によっては初期費用が必要な場合もあります。
例えば東京にある東京税理士会の場合は入会金40,000円と会館建設費20,000円、年会費81,000円が必要となり、東京ブロックの下にある支部会費(支部によって異なりますが平均30,000円)を合わせた金額が東京税理士会へ入会するのに必要な金額となります。

また提出書類に必要な「本籍記載のある住民上の写し」や「本籍地の市町区村が発行した身分(身元)証明書」も必要なため、これらの書類を発行するのに必要な費用も入れておきましょう。
勿論税理士会への入会は義務ではないため、別に入会しなくても開業する事は可能ですが、やはり税理士会に入会する事で同じ税理士同士の繋がりも出来ますし、最新の財務知識や会計基準を学ぶ研修会の開催などもあるので、税理士会に入会するメリットはあると思います。

2:事務所の賃料等

当然ですが開業するには場所が必要です。
税理士事務所は大きく分けて「自宅開業」「賃貸事務所」「レンタルオフィス」とこの3つのタイプに分けられます。これは事務所の規模や将来的なビジョンに合わせて変更する事もあります。
最もコストがかからないのが「自宅開業」です。当然ですが新たにオフィスを借りるわけではないので、賃料などを新たに支払う必要はありません。
しかも事業仕様の割合範囲で自宅の家賃の一部を経費計上できるというメリットもあります。
ただし、人を雇う場合は自宅での業務を行うのは難しいかもしれませんので、その場合はオフィスを借りる方がいいでしょう。

「賃貸事務所」は当然オフィスを借りる費用がかかりますし、場合によってはオフィスまでの交通費等もかかってしまいます。最初からある程度顧客がいることが想定される場合は賃貸事務所を借りてもいいですが、見込みが少ない場合は無理に初期投資費用をかける必要はないかもしれませんね。
そこで近年人気なのが「レンタルオフィス」で業務を行うのに必要な設備が整っているオフィスを低価格の費用で借りることができます。しかもレンタルオフィスの場合都市部の駅前など立地のいい場所にあるので、クライアントを迎えるのにもおすすめです。