税理士事務所の開業について
税理士事務所を開業するにはどのような手続きや手順が必要なのでしょうか。
【1】税理士試験の合格
まず税理士事務所を開業するにあたり必須となるのが税理士としての資格を有する事です。
税理士試験は難関の国家試験として有名で、前11科目中、会計科目2科目、税法科目3科目の合計5科目に合格しないといけません。この5科目を1年で全て合格するというのは非常に難しく、ほとんどの人が数年掛けて5科目合格していきます。
【2】実務経験
税理士試験に合格したら日本税理士会連合会の税理士名簿への登録が必要になりますが、その際に実務経験があることが求められます。この実務経験に認めらるためには租税または会計に関する事務のうち、所定の業務に従事した経験が通算して2年以上あることが必要です。そのため、税理士試験での合格を目指して勉強しながら、会計事務所などに勤務して実務経験を積むのが一般的です。
【3】登録申請
実務経験に必要な要件を満たしたら、次は税理士名簿への登録申請が必要となり、税理士登録申請書に必要事項を記入し必要書類を添付して提出してください。登録申請が受理されたら最終的に申請先である各エリアの税理士会による面接や必要な調査が行われ、登録が適当と認められれば税理士名簿に登録され、また同時に官報に公告されます。
【4】開業資金をためる
税理士名簿に登録されたら開業に向けた準備に入りましょう。当然開業資金が必要となりますので、まずは開業資金を貯めるところから始めます。
事務所を開業するには当然事務所が必要となりますので、事務所を借りるのに必要な敷金・礼金・賃料は勿論のこと、机やいすなどのオフィス家具やOA機器の購入は欠かせません。また事務所を知ってもらうためにHPを開設したり、名刺や事務所案内などの準備も必要です。
次のページ以降でもう少し詳細を説明したいと思います。